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ぜんぜんモデルチェンジをしない日本車メーカー、一方なぜスバルはモデルチェンジが早いのか?

国内メーカーがモデルサイクルを伸ばす中、モデルチェンジの早いスバル


かつて日本車は、発売から4、5年周期でモデルチェンジを行なってきた。しかし近年、モデルサイクルが伸び、10年間モデルチェンジが行われていない車も少なくない。特に日産はその傾向が顕著だ。

しかし、早いモデルサイクルを維持しているメーカーもある。そうスバルだ。今年にモデルチェンジを控えるレヴォーグは、以前から数えて5年でのモデルチェンジだ。さらに、OEMを除いて10年選手は1台もいない。
そこで今回は、なぜ日本車のモデルサイクルが伸びたのか、なぜスバルは早いモデルサイクルを維持しているのかを解説していきたい。

なぜ日本車のモデルサイクルが長くなったのか?

1、年々増加していく新車開発費

毎年、日本を始め各国が環境規制や、安全基準がどんどん厳しくなっている。自動車メーカーはその基準を満たさなければならない。
それに加えて、自動ブレーキといった先進技術によって以前より開発費がかかってしまうのだ。
最近、違うメーカ同士での共同開発が増えている。これは増加する開発費を抑えようという狙いがある。

2、日本市場の変化

現在、日本市場は人口減少や車離れによって、新車販売台数が減少している状況だ。さらに、30年前まで日本メーカーの国内外の販売比率は5:5だった。しかし現在では国内の販売比率が20%程度だ。そのため日本市場専売車などにそこまでお金をかけてられなくなった。
他にも、新車効果が薄れたことも原因の1つだ。
以前はモデルチェンジすると大幅に販売台数が伸び、そこから徐々に下がっていった。しかし、現在ではヒット車は年数が経ってもたいして販売台数が落ちない事の方が多い。

なぜスバルは早いモデルサイクルを維持できるのか?

次はなぜスバルのモデルサイクルがはやいかについて説明しよう。ここではスバルと対照的にサイクルの長い日産と比較していこう。

スバルはモデル数がそこまで多くない

スバルは元々そこまでモデル数が多くないメーカーだ。モデル数が多くないので一つ一つの車種に開発費をかけられる。さらに、インプレッサとXVのようなボディタイプ違いの兄弟車が多いので、効率がいい。
また、モデル数が少ないので1つ1つの売れ行きに左右されるため、気を緩める事が出来ないというのもある。
そして、日本と海外でのラインナップにそこまで大きな差がないのも理由の一つだ。

一方、日産は対照的にモデル数が多い。軽からミニバン、高級車まで揃えるフルラインナップメーカーだ。加えて、ボディタイプ被りも多い。ノートとマーチの様に。
そのため、全ての車に開発費をかけれず売れない車はマイナーチェンジだけで放置といった状況になってしまう。

まとめ

スバルは比較的そこまで大きくない自動車メーカーだ。そのため、ラインナップあまり広げず集中している。その結果、一つ一つのモデルに専念することができ、モデルサイクルを短くすることが出来るである。